イスの大いなる技術

友人の所属する劇団の公演、「ローザ・ルクセンブルグ」を見てきました。
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社会主義の女性闘士の人生を描いた物語で、理想はあるけど具体的なビジョンを持たない彼女は基本的に演説→逮捕→国外脱出→また演説、を繰り返します。

大きな見せ場があるわけではなく、こまめな笑いを挟みながらも社会主義運動のピークも過ぎ、衰え、次第に破滅に向かっていく主人公の姿に、大学ではしゃいでいた自分の学生時代を重ねたり。やるせなさと自業自得の感が同居する、湿っぽくもないけれど妙に切ない話でした。

この劇団は以前の「狼王ロボ」でも演出の凄さに驚きましたが、今回はその職人的な技術に感嘆。

背中合わせに二人の人物が腰かけ、片方が腕を振り上げると二人は小刻みに上下に動き、見送っていた人物は後方に下がる。

あるのはイスだけなのですが、「ああ、馬車の荷台に乗って見送られているんだ」と説明なしで分かったのは感動でした。
その他イスだけで列車→荷物を降ろして改札をくぐる、までを表現してみたりと、舞台ならではの技術は大したものです。

劇団千年王国、興味がある方は是非。


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by teine-top | 2013-11-28 23:10 | | Comments(0)